海月

8.過去

  トントン
 「ん? どしたゆずは」
 「(お母さん、私、声出せなくなっちゃった)」
 「喋れなくなったの、?」
 「コク」
 「そっか、 教えてくれてありがとう 声戻るといいね」
  あの人達のせいで
  怖い思いをしたせいで
  私の声が無くなってしまった
  それに人が怖い
  信じれなくなった』

ー明日香ー
「ここ、どこ、」
「ゆずはちゃんを探さないといけないのに、」
「うるさい黙れ」
「ッ」
 ゆずはちゃんごめんね
 なんの助けにもなれなくて
「これ飲め」
「、?」
 だんだん眠くなって、きた、
 睡眠薬、?
 バタ
「そのままずっと眠っとけ」
『 ん、?
  ゆずはちゃん、?
 「ゆずはちゃん!」
 「え」
  見えてない、?
  聞こえてるはずなのに
  ⁈
  もしかして
  ゆずはちゃんが見てる夢、?
  それともゆずはちゃんの過去、?
 「ゆずは、ご飯だよ」
  フルフル
 「要らない?」
 「コク」
 「、分かった」
  パタン
  ゆずはちゃん、
  どうしたんだろう、
 「(あの人たちのせいだ、! 何で私が、 何で何で、)」
  ゆずはちゃんの心の声が聞こえてる、?」
  あの人達…誰だろう
 「(あの人達のせいで、 私は声が出なくなったんだ…)」
  だからか…
  ゆずはちゃん喋れなくなったんだ、
                     :
  ん、?
  場所が変わった、?
 「七瀬」
 「死ね」
 「ッ、」
 「お前目障りなんだよ 邪魔まじで」
 「頭悪い癖に塾来んな 受験なんかすんな」
 「俺さ見たんだよ テストの時横のやつの解答見ただろ じゃないとあんな点数採れないだろ」
 「… (してない、 私そんなのしてない!)」
 「そんな奴はこの世に要らねぇんだよ! ごみ」
 「出てけ」
  ドン
 「ウッ」
  ゆずはちゃん、!!
  もうゆずはちゃんに触らないでよ、
 「(何でだろういつもいつも私はいじめられて、)」
                      :
  また変わった、
 「ゆずはー出かけよー」
 「… (外、怖い… また連れてかれる、)」
 「行こ」
 「服買ってあげるからさ」
  フルフル
 「(行きたくない)」
 「もう、 分かったからこっから出ちゃだめだよ」
 「コク」
  パタン
 「…」
 「チラッ こんにちは、」
 「?」
 「私さえらって言うの」
 「ゆずはちゃん、だよね、?」
 「仲良くしたいなって」
  七絵さん、?
 「あ、漢字は七絵紗依良って書くんだー!」
 「ゆずはちゃんは?」
 「七瀬柚葉」
 「可愛い!!」
 「今日はね! ゆずはちゃんのお見舞いに来たんだー」
 「、?」
 「ゆずはちゃん今喋れないんでしょ、? 一人だと寂しいかなって思って あこの話ね施設の人から聞いたんだー!」
 「… (じゃああなたも施設なの、?)」
 「そだよー!」
 「これから毎日来るね! 仲良くして欲しいな!! 今日は帰るね!」
 「(嵐のように去っていった… 何なんだろう、)」
  ゆずはちゃん、
  この時も人が怖かったのかな…
  だったら相当辛いだろうな、
  ゆずはちゃん、七絵さんと知り合ったのはこの時だったんだ
                  :
 「ゆずはちゃん!!」
 「(さえらちゃん!)」
  仲良くなってる、?
 「久しぶりー! 元気だった?」
 「コク」
 「ずっと来れなくてごめんね 風邪ひいてたんだよね ほら私体弱いからさ施設の人に外出許可貰えなかったんだよねー」
 「(ゆずはも ゆずはも体弱い さえらちゃんと同じ…)」
 「そっかー! ゆずはちゃんと同じかー! 私ゆずはちゃんと共通点合って嬉しいよ!!」
 「(ゆずはも嬉しい!)」
 「ゆずはちゃん!!」
 「?」
 「大好きだよ!!!」
 「…! ゆ、ゆずはも、大、好き」
 「ゆずはちゃん! やっと声が聞けた、‼」
 「さえ、らちゃん、いつも、ありがとう」
 「こちらこそ‼」
                    :
 「さえら!」
 「どしたーゆずはー」
  ゆずはちゃん…
  成長したね…
 「YouTubeしたい!」
 「二人で?」
 「うんそう! だめ、?」
 「いいよ!! やろやろ!」
  YouTubeか、
  この時からやってたんだ』
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