キスってなに?魔女の恋愛論・オルロフとエリーゼ・魔法の恋の行方シリーズ1
いや、4家の絆を絶やさないための、いわゆる「政略結婚」なのだろうが。

オルロフは目の前で酒瓶を抱えている妖精を、見つめた。

「それって、君の意志と関係なく決められちゃうわけ?!!」

大きなベッドで、代表4人で、交尾をやることになるのか?

オルロフはこの非常事態妄想に、脳がでんぐり返っている。

妖精はげふっと息を吐いた。

「相手がどんな人かわかるのは、結婚式の1週間前なの。調整が大変だからね」

「その、じゃぁ君は・・・
3人の夫と一緒に・・・・・・生活するわけ?!」

オルロフは、ゴクリとつばを飲み込んだ。

「ううん・・・夫が3人いるから、ローテーションで、妻の家に通うのが通例ね。

妖精は小さくため息をついて、うなだれた。

「大人になるのは、ほぉんと・・・大変なの」

オルロフは何を言って言いかわからず、天井を見上げた。

夫が3人でローテーション・・・
週替わりか日替わりかで、妻の元に通うのか。

おいおいおい・・・定食屋のランチとちゃうぞ!!


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