キスってなに?魔女の恋愛論・オルロフとエリーゼ・魔法の恋の行方シリーズ1
「へぇーーー、じゃあ、歩けなくなるし、ずっと車椅子の生活になっちゃうわけ?」

妖精は「それは大変だ」というように、うなずいた。

だから!<立たない>と<立てない>とは違うのだ!!
そもそも足の話ではない!

いや、なぜこの妖精はいつも斜め横方向から、つっこみをいれるのか?

「だから、たたないっていうのは、俺が言うのは、足ではなくてぇ・・・」

赤くなったオルロフは、ブンブンと首を横に振った。

薬草リキュールは、確実に俺の脳みそを麻痺させてきている。

それでも・・・
そのまま妖精を自分の胸に引き寄せた。

もう、自分の気持ちを押さえることはできない。

オルロフは、妖精の髪に唇をつけてささやいた。

「俺の国では、お互いの気持ちを確認したら<愛の儀式>をする。

俺は君を愛しているから・・君のすべてを・・知りたいし」

妖精の甘い香りと薬草リキュールの匂いが、オルロフの鼻腔をくすぐる。

「君は・・どう・・?俺の事をどう思っている?」

ルロフは自分の胸にもたれかかっている、妖精の首筋に唇をつけた。

「・・・?!」

反応がない。

妖精は動かない・・・・・・・・寝ていた。

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