屋上少女と弱虫少年
「光くん。春琉くん。入って」
凪央先輩に言われ
ドアを開けた。
『お邪魔します。』
僕達はそう言い中に入る。
ここが、、、って僕、同じことしか考えてない!
同じことしか考えてない自分に少し驚いた。
また光にからかわれると思い表情には出さなかった。
「ここに優季がいる。」
凪央先輩がそう言った。
、、、写真かな?
そんな気がした。
先輩はドアを開けた。
「っ!!!」
優季の写真だ。
顔は見た事あるけど生きていた頃の写真を見るのは初めてだった。
やっぱり可愛い。
「、、、、優季、」
気づかないうちに声に出ていた。
それを気づいてか先輩が
「優季。春琉くん達が来てくれたよ。」
凪央先輩が優季に向かって言った。
会えることなら会いたい。
優季、、、、。
いつ会えるのかな、?
幽霊でもいい。優季、会いたいよ。
そんなことを思っていた。
僕は気づかなかった。
「早く、、、会いたいよ、、、」
そう凪央先輩がそう呟いたのも知らずに。
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