恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。
 自分の中でよりいっそう膨らんだロランに驚いた。
 腹に力が入った瞬間、ロランは苦しそうに顔を歪ませる。

「そんなきつく締めつけて……誘ったのはアメリ、君だからな?」
「えっ、あん、そんなっ」

 アメリの片足を担いだかと思うと、ロランは腰を動かし出した。

「あっ、やっ、ふぁっ、ぁんっ、も、だめぇ……!」

 ゆっくりと角度を変えながら、ロランは焦らすようにアメリの悦ぶ場所を暴いていく。

「駄目ってことはないだろう? 俺のコレが好きなくせに」
「そ、そんなことっ」
「ないというのか? ふっ、君が俺のモノを見た瞬間は見ものだった。何しろ傷の回復が段違いだったからな。あんなに興奮して、男性器を見たのは初めてだったんだろう?」
「えっ、あっ、んっ、でも、べつに見るの、初めてじゃ、なかっ」
「なんだと……!」
「やぁああんっ」

 いきなり激しくかき回されて、アメリの口から嬌声がもれ出した。

「いつだ! どこの、誰とそういうことを……!」
「ろらん! ろらんだからぁ……!」
「嘘を言うな! 俺が服を脱いだのは今日が初めてだろう!」
「だからっ! 初めての日っ」
「初めての日……?」
「ロランが寝ぼけてたあの日です! わたしがロランの顔を蹴り飛ばした!」

 そこまで言うと、ロランはようやくはっと動きを止めた。

「すまない……また調子に乗った」

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