恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。
「やっちょっあぁんっ……!」

 顕わになった胸を揉みしだきながら、ロランが乳首を口に含んだ。
 ちゅぱちゅぱと音を立て、右に左に夢中になって吸いついてくる。

「ひゃっあぁん、やだ、ちょっとぉ」

 必死に肩を押すもビクともしない。
 筋肉質な弾力ある肌に、アメリの爪がくい込んだ。

 硬くなった乳首を舌先で転がしながら、もう片方を指先でぐにぐに押しつぶす。
 いきなり歯で甘噛みされて、アメリの体がびくりと反り返った。

「あっんっふ、ふぁ……あぁんっ」

 いじられる場所がじんじんとしてきて、アメリから力が抜けていく。
 抵抗を忘れて吸われていると、片手がアメリの腹の上をくすぐるように滑っていった。

「あっやだ、そこはっ」

 ロランの節くれだった指が、するりとアメリの股に入り込む。
 慣れた手つきで下着の中に潜ったかと思うと、秘所からくちくちと小さな水音が耳に届き始めた。

「えっ、あっ、な、なにコレっ、あ、そこ、いじっちゃダメっ」

 ロランの指が動かされるたびに、体の中心に甘い疼きが走る。
 自分でも触れたことがないような場所だ。
 その一点をこすられるたび、得体の知れない感覚が容赦なくアメリに襲いかかった。

「なんか、へんっ……ゆうしゃ、らめ、ソレおかしくなっちゃう、からぁっ」

 いやいやと首を振っても、ロランはさらに強く胸先を吸い上げてくる。
 同時に下の秘所に触れる指の動きも早まって、その瞬間、アメリの思考が真っ白に溶け去った。

「や、あぁあんっ……!」

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