恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。
 少し考え込んで、ロランはアメリの膝がしらに手を置いた。

「下も舐めてみたい。いいか?」
「した?」

 聞き返したとたん、ガバっと足を開かされる。
 止める暇もなく、ロランはアメリの股間に顔をうずめてきた。

「ひゃあっ、ちょっとゆうしゃっ」
「暴れるな。落ちたらどうする気だ」
「どうするって……ぁあんっ」

 長い指に下着をずらされ、迷いなくロランは濡れそぼったあわいに口づけた。
 そのまま熱い舌が秘裂を下から上に舐め上げる。

「ぁっ、やだっ、そんなとこ舐めちゃっ」
「すごいな。蜜が滴ってくる」
「だからっそこ舐めちゃ汚いからぁ……ひゃああんっ」

 突起を舌で(ねぶ)られて、アメリは一瞬で達してしまった。

「今度は上手くイけたようだな」
「……うう、勇者のイジワル」

 壁に背を預け涙目で脱力していると、ロランはちょっとだけすまなそうな顔をした。

「悪いがまだ終わりじゃない。だいぶ傷はマシになったが、もう少し癒しが必要だ」
「ふえっ」

 言うなりまた顔をうずめられる。
 足を閉じようとすると、かえって大きく開かされてしまった。

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