恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。
 言うなりずぶずぶとゆっくり異物が侵入してくる。
 しばらくして動きは止まったが、そこにあるロランの指先が中をとんとんと叩いてきた。

「痛いか?」

 もう一度聞かれ、アメリは首を横に振った。
 異物感はあるが痛くはない。とにかくよく分からない感覚だ。

「少しずつ動かす。痛かったら遠慮なく教えてくれ」

 指が抜き差しされて、アメリの口から何とも言えない吐息がもれた。
 痛みとも快楽ともつかないもどかしさだ。たまらなくなってアメリはロランの頭を抱え込んだ。
 それを合図にして、ロランの舌が再び秘裂に這わされた。
 一度イって過敏になった花芽を刺激され、蜜壺では長い指が出入りを繰り返している。

「う……ふっ、ぁあん」
「ああ、締め付けがすごいな。指一本なのにきゅうきゅうだ」

 言葉にされると、余計に奥がぎゅっと締まった。
 ロランの指先が奥のどこかをこすった瞬間、アメリの口からことさら大きな声が漏れて出た。

「ここか?」
「はぁあんっ」

 指がその場所をとんとんと刺激してくる。

「やっ、ゆうしゃ、そこ、だめっ」
「分かるか? 君のここにザラついた場所がある。そうか、ここがいいんだな?」

 花芽をじゅっと吸いながら、ロランはそこばかりを攻め立ててくる。
 ぐじゅぐじゅ鳴る音を聞きながら、アメリの視界が真っ白にはじけ飛んだ。


「……ゆうしゃ?」
「すまない、少しやりすぎた」

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