恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。

第29話 最後まで

 アメリはロランの延ばされた足をまたいで、全裸のまま膝立ちになっている。
 閉じることのできない股のつけ根、アメリの茂みにロランは人差し指を添えていた。
 アメリがびくっと体を震わすたびに、左右不規則に乳房がたゆんと弾む。
 それを楽しげに眺めながら、ロランは割れ目に眠る花芽にやさしく触れてきた。

「またこんなにパンパンに膨らませて。ここはすっかりアメリのお気に入りだな」
「そ、そんなことない……です」
「そうか? さっきから君の腰が揺れている。気持ちいいんだろう? 俺は軽く当てているだけでロクに指は動かしていないからな」

 かっと頬に熱が集まった。
 抗議の声を上げたくても、アメリの口から漏れたのは切なげな吐息だった。

「ちゃんと動かしてほしいか?」

 とんとんと軽く突起を叩かれて、アメリはたまらず頷き返す。
 もどかしさが勝って理性などどこかへ飛んで行ってしまった。

「あっ、は、ぁあん、あん、ぁ」
「すごいな、蜜が次から次に溢れてくる」

 アメリの蜜は太ももを伝い、ロランの足まで濡らしていた。
 恥ずかしいのに腰の動きが止まらない。そんなアメリの蜜壺に、ロランは指を一本差し入れてきた。

「根元まですんなり入ったぞ。アメリ、痛みは……ないようだな」
「あぁんっ」

 奥の壁をこすられて、アメリの声がいっそう大きくなった。
 気を良くしたロランが、さらにその場所を重点的に刺激する。

「アメリはここが好きだったな。(ひだ)がうねって指に絡みついてくる」
「あっ、あんっ、だから、いちいち言わないでっ」
「言葉にした方が君は感じるからな。隠しても無駄だ。俺の傷も随分と小さくなってきている」

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