恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。
 上機嫌なロランは、さらに大胆にアメリの中に指を沈ませた。

「分かるか? 君の(ナカ)にもう三本も入っている」
「よく、わかんなっ」

 アメリの奥でロランの指がバラバラにうごめいている。その慣れない感覚を追うのに精いっぱいだ。
 そんな中ロランは狙いを定めて、目の前の乳首に吸い付こうとした。
 しかし大きく弾む胸はロランの口から逃げていく。

「アメリ、こっちも可愛がりたいんだ。舐めやすいよう自分で支えてくれないか?」
「じ、自分で?」
「そのほうがもっと気持ちよくなれる。できるだろう?」

 おずおずとアメリは大きな胸を掬い上げた。
 恥ずかしさでどうにかなりそうなのに、自ら胸を寄せロランの口元に差し出していく。

「あぁっん」

 強く吸いつかれ、乳首を甘噛みされる。
 這い回るロランの舌の動きがどうにも淫靡だ。

「ああ、乳首もピンと立ってきた。まわりを舌でなぞられるのも好きだろう? 乳輪の毛穴まではっきり見える」
「だからそんなこと……あんっ!」

 蜜壺を指でかき回しながら、ロランは秘所の花芽も刺激してくる。
 左右の胸も同時に可愛がられ、アメリはあっという間に上り詰めていく。

「あっあっぁっ、あんっ、あっぁんっ、や、あ、あぁあん……!」

 頭が真っ白になって、のけぞったアメリはロランの上に倒れこんだ。脱力する中、血のにじんだ包帯が目に入る。
 ロランの骨が折れていることを思い出して、乱れた息が整わないままアメリは慌てて体を起こそうとした。

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