恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。
「ひゃっ、あっ、やっ」

 リズミカルにロランは腰を打ちつけ続けた。
 そのたびに伏せたアメリの胸が床すれすれを揺れ動く。秘所の花芽もこすられて、気持ちいいのにもどかしすぎる。

「ああ、アメリっ、アメリっ」

 ずちゅずちゅと淫靡な音を奏で、ロランがアメリの間を行き来する。
 深く穿たれるたびにちらりと見える先端に、アメリはどうしようもなくいやらしい気分にさせられた。

「くっ、イキそうでイケないな」

 ふいにロランが動きを止める。
 アメリも息が上がってしまって、そのままベッドに突っ伏した。

「傷はすっかり癒えたようだ……今日はここで終わりにしよう」
「でも……」

 脈打つロランの下半身はまだ、はちきれんばかりに膨れ上がっている。
 いまだ辛そうな顔を見て、アメリは潤む瞳をロランに向けた。

「ロラン……最後まで、して?」
「なっ」

 その瞬間男根が一回り大きくなった。
 どくんと脈打ち、アメリの前にいきり立つ。

「こんなときに男を煽るもんじゃない」
「だってロラン、すごくつらそう……それに」

 燻った熱に浮かされて、アメリはロランの手を秘所に導いた。

「もどかしくてわたしもつらいの……だから、ちゃんと最後までしてほしい……」

 言い終わる前に、気づくとアメリはロランに押し倒されていた。
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