恋を知らない聖剣の乙女は勇者の口づけに甘くほどける。

第30話 限界

 性急に組み敷いたアメリの足を開かせ、ロランは前置きもなく濡れたあわいに口をつけた。

「ぁあん、そこはっ、あっ、やぁ、ロランっ」

 じゅるじゅると蜜を吸う音が響き、小刻みに動く熱い舌がアメリの敏感な花芽を刺激する。
 恥ずかしいのに気持ち良くて、止めるでもなくただアメリはロランの髪をかき回した。

「あっ、ふっ、んふっ、ぁっあんっ、あ、ソコぉっ」

 ロランの指がアメリの(ナカ)に差し入れられる。少しずつ指を増やしながら、ロランは狭い蜜壺を押し広げていった。
 同時に上の突起も(ねぶ)られて、ロランがやりやすようにとアメリは腰を無意識に浮かせてしまう。
 いやらしく腰をくねらせながら、翻弄されるアメリはもどかしさばかりが募っていった。

「あぁんっ、ろら、わたし、も、むり……はやく、入れてほし……」
「まだ駄目だ。君は初めてなんだろう? もっと(ほぐ)さなくてはとてもじゃないが俺のは入れられない」
「でも……わたし、すごくせつなくて……おねがい……ロラン」

 息も絶え絶えに訴えかける。
 涙で潤むアメリを見やり、(ナカ)に差し入れていた指をロランは余裕なく抜き去った。

「ああんっ」

 そんな乱暴な動きにもアメリは快楽を拾ってしまう。
 なまめかしく開かれた唇に、ロランの中心にますます熱が集まっていく。

「くそっ、これ以上はもう我慢は効かないぞ」

 体を起こしたロランが服を荒々しく脱ぎ捨てた。
 巻かれていた包帯も煩わしそうに外しにかかる。次に何か呪文を唱えると、傷の名残の血痕が跡形もなく消え去った。
 膝裏を押さえられ、アメリの秘所がロランの前にさらけ出される。
 息を乱しながら、ロランは熱い(たか)ぶりを濡れそぼった蜜壺に突き立てた。

「挿れるぞ、アメリ」

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