親愛なる森
「……苺獲祭に、母が領地の貴族を集めて、ダンスパーティーを開くのでね、その日の手配を頼む」俺はまた、へーへーと返事をした。ハーヴェイ様は、2時間だけ顔を出して、すぐに馬車でこの森に帰るつもりだった。
「ハーヴェイ様、懐中時計買いすぎやしませんかね?外交用の背広なんて3着しかないっすよ?」
「はは……」空笑いをされたということはまた懐中時計やらピンやら買うだろう。
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