親愛なる森
僕はこっそりと休暇を取り、ハーヴェイにも適当な理由をつけて、1人で旅に出ることにした。
馬車で何日眠っただろうか。3回足がつった。やっとついたそこは雪国で初夏だというのに、夜は木枯らしが吹いていた。その親戚の家に着く。僕はごめんください、と戸を叩いた。あかりはついている。
5回ほど呼んだだろうか、その小屋の主人が出てくる。とてもみすぼらしい小屋であった。
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