親愛なる森
「仕事ですか?医者ですよ」
「あらそう……ぼうやなのに立派なのね。それで、わたくしになにか話でも持ちかけにきたんでしょう?」と、向こうから話題をふられたので、僕がエストリアから単身で来たこと、友達の想い人について調べて、旅に出たこと、床に数式を書き散らしている老人の話を面白おかしく話した。その老人からあなたをたぶらかして持参金を得る様にと言われたこと。
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