親愛なる森

第6章

第6章

親愛なるハーヴェイ様
こんにちは。苺獲祭のときはお会いできて嬉しかったです。お疲れの様子でしたがお仕事がお忙しいのですか?どうか、無理をなさらないようにしてくださいね。貴方様のお母様は貴方様にたくさんの仕事をお与えになるのですか?お母様は、“この公国唯一の男”だと言われているそうですね。新聞で書いてありました。もっと貴方のことを教えてください。貴方の子供の頃の話が聞きたい。私は修道院の戸口のところに、藁のカゴの中にに寝かされて捨て置かれていた赤ちゃんで、ここから出たことがないの。どうか、外の世界を、教えて?

あなたのシャーロット






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