親愛なる森
私のハーヴェイ様
こんにちは。お加減はいかがですか。書くことは心苦しいはずであるのに、書いてくださり、ありがとうございました。あなた様の話を聞いて、自分がどれだけ、幸せ者であるかということをひしひしと感じました。私は両親がいないから、少しは悩んだこともありましたが、修道院のみんなが家族みたいで、親友のサシャも孤児だったので、子供の頃に辛いと思ったことはありませんでした。あなた様には心許せる家族がそばに居なかったのですね……。ああハーヴェイ様!私いますぐあなたのところへ行ってあなたを抱きしめたい。今日はわたくしから決意を申し上げます。私はあなたの妻になりたい。聖母の教えでは、心のままに進めという教えがあります。ですから今日は申し上げます。わたくしはあなた様の僕となり、手となり目となり、妻となり母となり、そして1番の親友でありたいです。どうかあなたさまのお顔に深刻さが刻まれることが減りますよう。 それでは。

あなたのシャーロット

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