親愛なる森
ハーヴェイ様はミサを一週飛ばして、その次のミサの日に手紙の返事をくださった。そこにはこう書いてあった。
「君のことは愛している、だが一緒になれば全てが始まる代わりに全てを失いそうで怖いんだ、幸せになるのが僕は怖いんだ、それを失うのが怖いから」
私はその手紙を読んでからというもの、上の空に拍車をかけて、お鍋のスープは焦がすわパンは焦がすわで、院長様の部屋に呼ばれることになり、神通力で全てを院長様に見透かされ、確認されてしまった。

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