親愛なる森
ハーヴェイさまの目は涙を溜めて不安そうだったが私のアメジスト色の目を見て吸い込まれそうな不思議な気持ちになったのか、その目から宇宙的な光をやどし、躊躇いながら、その手の甲をすべすべと撫でて、そのまま私から抱擁をした。院長様がそのまま、2人の上に聖母のシンボルを指先で描き、仰った。
「めでたき、母の祝福」
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