親愛なる森

第9章

第9章

夏の始まりの気配がする。馬車の窓を見ると、太陽の光が森の葉のあいだをすり抜けてキラキラと輝いている。
「私のことはハーヴェイと呼び捨てで呼んでくれ。私もあなたのことをシャーロットと呼ぶ」
「わかりました」私たちは母のいる領主の館へ向かった。
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