親愛なる森
その日の午後からは、2人で過ごした。私の書斎で、私が仕事をしている側で彼女は屋敷中から集めたハギレでなにやらタペストリーのようなものを縫って、花の刺繍を施していた。修道院にいたときもそうやって、ものを作るのが好きだったそうだ。院に生えているバラやハーブでハンドクリームを作ったり、ビーズでお祈りのための聖具を作るのが好きだったらしい。
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