親愛なる森

第12章

第12章

「疲れた……」今日は仕事がいつもより大変だったので、酒場に寄ることにした。カウンターでマスターと話をしていると、ふと、カウンターの端で1人で飲んでいる女性が目に入った。深酒をしているみたいだ。
「テキーラ……」そのショートヘアに紅いドレスの女性は美しく、似ても似つかなかったが、アンちゃんをふと思い出し、気がついたら口が動いていた。
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