悪魔先輩のプリンセス〜初恋は魔界の王子さま⁉︎〜
しばらく歩いて、エンジェルエリアが見えてきた。そこら中に天使がいる。
お手入れがされていないからなのか、ところどころ黒くなっていて、こっちに向けられた視線が少し怖い。
「さて、どうなるでしょうか」
となりでつぶやくトーコちゃんに、私は首をかしげる。
エリアへ入る直前で、夜宮先輩の足が止まった。
どうしたんだろう?
「これはミッションデートです。夜宮先輩が、悪魔であるか否かを確かめるため」
わたしに聞こえるくらいの声が、ポツリと落とされた。
「え、ええ?」
なにそれ? 悪魔か確かめるって……。
トーコちゃんは、夜宮先輩を疑っていたからダブルデートに誘ったの?
慌てて反対となりを見ると、先輩は何かを考えるように動かない。
「まだファンタジーランドが栄えていた頃、このエリアはパワースポットと呼ばれていました。正面の噴水は、けがれを落とすと言われ、心を清めるために大勢の人が集まったそうです」
悪魔だから、神聖な場所へ入れないんだ。
わたしの天使の力でなんとかしたいけど、どうしたらいいのかわからない。
お手入れがされていないからなのか、ところどころ黒くなっていて、こっちに向けられた視線が少し怖い。
「さて、どうなるでしょうか」
となりでつぶやくトーコちゃんに、私は首をかしげる。
エリアへ入る直前で、夜宮先輩の足が止まった。
どうしたんだろう?
「これはミッションデートです。夜宮先輩が、悪魔であるか否かを確かめるため」
わたしに聞こえるくらいの声が、ポツリと落とされた。
「え、ええ?」
なにそれ? 悪魔か確かめるって……。
トーコちゃんは、夜宮先輩を疑っていたからダブルデートに誘ったの?
慌てて反対となりを見ると、先輩は何かを考えるように動かない。
「まだファンタジーランドが栄えていた頃、このエリアはパワースポットと呼ばれていました。正面の噴水は、けがれを落とすと言われ、心を清めるために大勢の人が集まったそうです」
悪魔だから、神聖な場所へ入れないんだ。
わたしの天使の力でなんとかしたいけど、どうしたらいいのかわからない。