悪魔先輩のプリンセス〜初恋は魔界の王子さま⁉︎〜
「シャルロットと呼んで。今日のステルラ運勢によると、リリちゃんは【運命的な出会いが待ち受けている】らしいです」
いつも持ち歩いている分厚い本を閉じて、トーコちゃんがシャルロットのツヤツヤした髪をなでた。
風水透子ちゃん。小学生のとき、初めて出来た友達だった。占いが好きで、シャルロットとセットで、毎日ステルラ占いの本を持ち歩いている。
ちょっと変わってるところもあるけど、頭が良くてすごく優しい子なの。
「それって、運命の人に……出会える的な?」
ドキドキしながら聞いてみるけど、トーコちゃんは相変わらずポーカーフェイスだ。
「人かもしれないし、悪魔かもしれない」
「あ、悪魔って」
「はたまた、人生のターニングポイントがやってくるという意味かもしれません」
「詳しくは、わからないってこと?」
「その先を占うには、リリちゃんの美しい髪を数本と、普段身につけてる物が必要。リリアグッズを貸してくれるのなら、占ってみてもいいですが」
すまして微笑むトーコちゃん。人形の効果もあってか、大人っぽいキレイな顔立ちがより独特なオーラを放っている。
「それで教えてもらえるなら、なんなりと」
そう髪を引っぱった瞬間。
「キャ〜ッ! 夜宮センパイ!」
悲鳴のような叫ぶ声に、思わず体がビクッとした。
いつも持ち歩いている分厚い本を閉じて、トーコちゃんがシャルロットのツヤツヤした髪をなでた。
風水透子ちゃん。小学生のとき、初めて出来た友達だった。占いが好きで、シャルロットとセットで、毎日ステルラ占いの本を持ち歩いている。
ちょっと変わってるところもあるけど、頭が良くてすごく優しい子なの。
「それって、運命の人に……出会える的な?」
ドキドキしながら聞いてみるけど、トーコちゃんは相変わらずポーカーフェイスだ。
「人かもしれないし、悪魔かもしれない」
「あ、悪魔って」
「はたまた、人生のターニングポイントがやってくるという意味かもしれません」
「詳しくは、わからないってこと?」
「その先を占うには、リリちゃんの美しい髪を数本と、普段身につけてる物が必要。リリアグッズを貸してくれるのなら、占ってみてもいいですが」
すまして微笑むトーコちゃん。人形の効果もあってか、大人っぽいキレイな顔立ちがより独特なオーラを放っている。
「それで教えてもらえるなら、なんなりと」
そう髪を引っぱった瞬間。
「キャ〜ッ! 夜宮センパイ!」
悲鳴のような叫ぶ声に、思わず体がビクッとした。