悪魔先輩のプリンセス〜初恋は魔界の王子さま⁉︎〜
3、夜宮家のひみつ
なんだか体が重い。ずっしりと何かが肩に乗って、ぐっと力を入れられているみたい。
昨日、テーマパーク内をたくさん動き回って走ったからかな。
朝のリビング。起きてきたお父さんが、首をかしげてわたしの隣に立つ。
「リリア、なにを付けているんだ?」
そうわたしの肩のに手を当てて、クイっと引っ張る仕草をした。なにかを引っこ抜くみたいに、ウニョーンと伸びている。
『ププイッ』
「やっ、なにそれ!」
必死でわたしの肩を掴む紫の物体。小さくて、ふわふわしたマリモみたいな生き物。
どこかで見たことがあると思ったら、夜宮先輩と話しているときに出てきたやつだ。
お父さんが、ツノみたいなところを「えいっ」と引っぱると、丸い目を開けたままぶらーんとしている。
「これは悪魔の妖精だな。なんでリリアに? まさか、悪魔を見つけたのか?」
お父さんの言葉に反応したのか、紫の生き物がブルブルと体を振る。言わないで、とお願いしているようにも見えた。
「知らないよ。どこかで、くっついて来ちゃったのかも」
言いながら、ふわふわの体をそっと手にとる。
「この子、わたしが預かっててもいい?」
「害はないと思うけど、気をつけなさい。これがいると言うことは、近くに悪魔がいる証拠だ」
「大丈夫! だって、わたしには……特別な目があるもん」
そうだなと笑うお父さんに、少し罪悪感。
騙すつもりはなかったけど、ごめんなさい。夜宮先輩の妖精だったら、助けてあげないと。
昨日、テーマパーク内をたくさん動き回って走ったからかな。
朝のリビング。起きてきたお父さんが、首をかしげてわたしの隣に立つ。
「リリア、なにを付けているんだ?」
そうわたしの肩のに手を当てて、クイっと引っ張る仕草をした。なにかを引っこ抜くみたいに、ウニョーンと伸びている。
『ププイッ』
「やっ、なにそれ!」
必死でわたしの肩を掴む紫の物体。小さくて、ふわふわしたマリモみたいな生き物。
どこかで見たことがあると思ったら、夜宮先輩と話しているときに出てきたやつだ。
お父さんが、ツノみたいなところを「えいっ」と引っぱると、丸い目を開けたままぶらーんとしている。
「これは悪魔の妖精だな。なんでリリアに? まさか、悪魔を見つけたのか?」
お父さんの言葉に反応したのか、紫の生き物がブルブルと体を振る。言わないで、とお願いしているようにも見えた。
「知らないよ。どこかで、くっついて来ちゃったのかも」
言いながら、ふわふわの体をそっと手にとる。
「この子、わたしが預かっててもいい?」
「害はないと思うけど、気をつけなさい。これがいると言うことは、近くに悪魔がいる証拠だ」
「大丈夫! だって、わたしには……特別な目があるもん」
そうだなと笑うお父さんに、少し罪悪感。
騙すつもりはなかったけど、ごめんなさい。夜宮先輩の妖精だったら、助けてあげないと。