悪魔先輩のプリンセス〜初恋は魔界の王子さま⁉︎〜
4、狙われたペンダント
薄暗いむらさきの空に、きれいな満月が出ている。
宮殿のようなきらびやかな場所で、華やかな服を着た人たちが歩いていく。
お祭りかパーティーでもあるのかな。
わたしも、なぜかむらさきのドレスを着て、長い階段を上っていた。
ここはどこだろう。おとぎ話の世界より、少し雰囲気は大人っぽい。
よく見てみると、まわりの人たちの背中には、立派な黒い翼が生えている。
そうだ、ここは悪魔の世界。
倒れた先輩に付きそって眠ったから、今は夢を見ているんだ。
子どもたちが、はしゃぎながら横を走っていく。
「今から、なにかあるんですか?」
手すりから、下をながめている男の人に話しかけた。
すると、となりにいる女の人が身を乗り出して、先に答える。
「なに言ってるんだい。今日は、王子の結婚式じゃないか」
「王子?」
「聞いたところによると、姫君になるお方は天使らしいじゃない。悪魔と天使の争いが終わる。これは奇跡。縁起がいいわ」
陽気に腕を組みながら、彼女たちは去って行った。
どこかで聞いたことのある話。気になって、わたしはさらに上へと進んでいく。
らせん階段が終わると、広間に出た。兵隊がいて、これ以上先へは入れないらしい。
夢なのだから、少しくらいムチャなことしてもいいかな。
宮殿のようなきらびやかな場所で、華やかな服を着た人たちが歩いていく。
お祭りかパーティーでもあるのかな。
わたしも、なぜかむらさきのドレスを着て、長い階段を上っていた。
ここはどこだろう。おとぎ話の世界より、少し雰囲気は大人っぽい。
よく見てみると、まわりの人たちの背中には、立派な黒い翼が生えている。
そうだ、ここは悪魔の世界。
倒れた先輩に付きそって眠ったから、今は夢を見ているんだ。
子どもたちが、はしゃぎながら横を走っていく。
「今から、なにかあるんですか?」
手すりから、下をながめている男の人に話しかけた。
すると、となりにいる女の人が身を乗り出して、先に答える。
「なに言ってるんだい。今日は、王子の結婚式じゃないか」
「王子?」
「聞いたところによると、姫君になるお方は天使らしいじゃない。悪魔と天使の争いが終わる。これは奇跡。縁起がいいわ」
陽気に腕を組みながら、彼女たちは去って行った。
どこかで聞いたことのある話。気になって、わたしはさらに上へと進んでいく。
らせん階段が終わると、広間に出た。兵隊がいて、これ以上先へは入れないらしい。
夢なのだから、少しくらいムチャなことしてもいいかな。