冷酷社長が政略妻に注ぐ執愛は世界で一番重くて甘い
彼女は笑顔で玲志にそう伝えると、会釈をして早々にその場から立ち去ってしまった。
決まずいまま香蓮が視線を上げるとすぐに玲志と目が合う。
「明日の会議の資料は届いているか?」
「……はい。つい先ほど受け取りました。まだ目を通してなくて、済んだら社長にお渡しいたします」
「ありがとう」
香蓮は立花にもらったチケットを握りしめ、玲志とともに社長室に戻る。
立花がくれた伴奏会のチケットのことは一切触れず、玲志は淡々と業務の内容を香蓮に質問を投げてきた。
(そうだよね。玲志さんとふたりきりで出かけるのはまだ早い)
会議の資料チェックが終えた香蓮は、玲志が座っている社長デスクの前にやってくる。
「お待たせしました。特に問題はなく誤字や言い換えのご提案だけさせていただいております」
「わかった。ありがとう」
資料を受け取った玲志が香蓮を見上げるなり、すぐに口を開いた。
「香蓮。来月の有識者会議の後、取引先のパーティに呼ばれたんだ。君にも参加してほしい」
決まずいまま香蓮が視線を上げるとすぐに玲志と目が合う。
「明日の会議の資料は届いているか?」
「……はい。つい先ほど受け取りました。まだ目を通してなくて、済んだら社長にお渡しいたします」
「ありがとう」
香蓮は立花にもらったチケットを握りしめ、玲志とともに社長室に戻る。
立花がくれた伴奏会のチケットのことは一切触れず、玲志は淡々と業務の内容を香蓮に質問を投げてきた。
(そうだよね。玲志さんとふたりきりで出かけるのはまだ早い)
会議の資料チェックが終えた香蓮は、玲志が座っている社長デスクの前にやってくる。
「お待たせしました。特に問題はなく誤字や言い換えのご提案だけさせていただいております」
「わかった。ありがとう」
資料を受け取った玲志が香蓮を見上げるなり、すぐに口を開いた。
「香蓮。来月の有識者会議の後、取引先のパーティに呼ばれたんだ。君にも参加してほしい」