NY・Sentimental

「ケイトがどうしても君に、提出したことを知らせろって言うから目の前で嘘のメールは打ったけど」
「……」
「妊娠は嘘だったし、結婚届けも提出してない」

「……ふぅん。で? 結局何が言いたいのかしら? わたしからケイトに。それでまたケイトからわたしに乗り換えようとしてるの?」
「そういうつもりじゃ……ない、んだけど」
「さすがに人のことはどうでもいいこの街でも、そんな派手な行動は目につくわよねぇ?」

「そうだな……。知ってるだろ? シカゴで俺の両親は事業をやってる。もしその気があるなら俺にひきついでもいいって。どうだろうか? やり直さないか、二人で……」 

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