NY・Sentimental
◇
「Mrマミヤを連れて来るもんだとばっかり思っていたよ」
この間と同じドルトンホテルのグリルニューヨークで、モトムラはわたしを待っていた。
わたしとジェシーが席に着くと開口一番、モトムラはセイジの名前を出した。
「ご用件は」
「全く優秀な男だったね。Mrマミヤは。でも情報収集が甘かった、というか。社内の重要機密だから、さすがにマミヤもそこまでは調べられなかったんだろうね」
「はい?」
「君たちと$10000000の契約を結んだあの時には、もうほとんどわたしの社長就任は決まったも同然だった」
「Mrマミヤを連れて来るもんだとばっかり思っていたよ」
この間と同じドルトンホテルのグリルニューヨークで、モトムラはわたしを待っていた。
わたしとジェシーが席に着くと開口一番、モトムラはセイジの名前を出した。
「ご用件は」
「全く優秀な男だったね。Mrマミヤは。でも情報収集が甘かった、というか。社内の重要機密だから、さすがにマミヤもそこまでは調べられなかったんだろうね」
「はい?」
「君たちと$10000000の契約を結んだあの時には、もうほとんどわたしの社長就任は決まったも同然だった」