NY・Sentimental
「全くよね。確かに本人意志だなんて……カレンのためだけにある勝手な配慮に見えなくもないけどね。職権乱用よ!」
「なんだっていいのよ。先に卑劣なことしてきたのはあっちなんだから。ともかく今のわたしにとってモトムラの話は好条件のオンパレードだわ」
「その好条件の一つにセイジから離れることが入ってるんじゃないの?」
「何言ってるのよ……」
「どうしてセイジに何も確かめないの? 何かの間違いに決まってるわ。怖いんでしょう?」
「間違いじゃないわよ。ちゃんとセイジのサインがある。メッセージの文面も書いてある」
「だからそんなの確かめもしないでどうしてわかるのよ」
「……ねぇ、ジェシー、この本、あなたからセイジに返してくれないかな。わたしがセイジに借りてるものはそれだけだし、セイジのところに何も置いてないの。もう繋がりは、その本だけなんだ」
「カレン、どうしてなんでも自分ひとりで背負い込むのよ」
「なんだっていいのよ。先に卑劣なことしてきたのはあっちなんだから。ともかく今のわたしにとってモトムラの話は好条件のオンパレードだわ」
「その好条件の一つにセイジから離れることが入ってるんじゃないの?」
「何言ってるのよ……」
「どうしてセイジに何も確かめないの? 何かの間違いに決まってるわ。怖いんでしょう?」
「間違いじゃないわよ。ちゃんとセイジのサインがある。メッセージの文面も書いてある」
「だからそんなの確かめもしないでどうしてわかるのよ」
「……ねぇ、ジェシー、この本、あなたからセイジに返してくれないかな。わたしがセイジに借りてるものはそれだけだし、セイジのところに何も置いてないの。もう繋がりは、その本だけなんだ」
「カレン、どうしてなんでも自分ひとりで背負い込むのよ」