NY・Sentimental


「セイジ、痩せたね」

ランチに入った店で、先に席についていたジェシーが俺を見上げてそう呟いた。


あたりまえだろ。


「目が血走ってるんだけど」

それも当たり前だろ。


「もういいかげん、カレンがどこにいるのか教えてくれてもいいだろ? カレンがどうしていきなりいなくなったのか、ジェシーは知ってるんだろ?」


「まぁね」


「もうカレンが消えてから一週間だよ。会社には辞表がでてる! 一体どういうことなんだよっ!」


「落ち着いてよセイジ」

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