NY・Sentimental

「うん」
「確かにさ、そういう子って男にある程度ウケがいいところはあるんだよな。俺の友達でもそういう子が好きって男はホントにけっこういるんだ」
「うん。そうよねぇ。わたしも、だから仕事の時はそうしてる、あ、日本のおじさんだけど」

「それがいいとか悪いとかじゃなくてさ、そういうのが好きか嫌いかだと思うんだよね。取り分けるのが好きな女の子と取り分けられるのが好きな男は合ってる」
「ふぅん。なるほど」

「そんで、俺みたいに、料理は勝手に取りたい時に取るよ。ワイン注ぐのも料理取るのもついでの時にやってくれるなら、それはそれで嬉しいよ、みたいな男は、ついでの時にはやらないでもないわよ、くらいの女の子のほうが合ってんだよね。カレンはだから楽」


< 88 / 351 >

この作品をシェア

pagetop