社長室に呼び出されたら、溺愛生活が待っていました
そんなことを考えていると、社長は何かをひらめいたようだった。

「……分かった。じゃあ、俺も今度弁当を作ってくる。それで、君のと交換しよう」

そう言って、社長がおにぎりの最後の一口を食べ終わる。

「さ、俺はもう仕事に戻る」

「まだ昼休みですよ……!?それに全然情報交換出来てないです……!」

「今日は仕事が終わってなくてな。情報交換はまた今度しよう。これから毎日ここで会えるんだから。君は食べ終わるまでここでゆっくりしていけばいい」

そう言って、社長はまたデスクに戻って行く。

どこか心がモヤモヤした気がしたが、私はお弁当の続きを食べる。
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