社長室に呼び出されたら、溺愛生活が待っていました
「ここは丁度『地獄の宣告室』と呼ばれていたし、誰も俺に良いイメージを持っていないことは分かっていたから、その噂を使うことにした」

「君が俺を恨みながらでも、俺のそばにいてくれればいいと思っていた。だが、俺の予想より君はずっと優しくて、俺と正面から向き合ってくれる人だった」

「あの出会いのおかげで君が素直に俺と話せると言うのなら、あの出会いで良かったと思っている。それでも、もう俺は君に嘘をつきたくない」


初樹さんが私の頬に触れている手で、そっと私の顔を優しく撫でる。



「花重、本当に愛している。ずっと前から」



初樹さんがそう言って立ち上がり、私にさらに近づく。

そして、私と顔を近づける。

「ちょっと待って下さい……!他にも初樹さんには秘密がありすぎです!なんで『地獄の宣告室』と呼ばれているかも気になるし、いつから私のことが好きなんですか……!?」

「明日からも花重とは沢山話せる。その時にもっと俺のことを話すよ。それより、ほら昼休みが終わってしまう。だから、もっと花重に触れさせて」

「……なんか急に甘くなってませんか!?」

「もう嘘はつかなくて良いんだろう?」

初樹さんが私を座っているソファに押し倒す。
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