社長室に呼び出されたら、溺愛生活が待っていました
「あの!私はまだ初樹さんの告白に応えたわけじゃ……!」

「知ってるよ。でも、君は俺の婚約者。少しくらい触れても良いだろう?」


初樹さんが私の頬を撫でた後、そっと私の髪にも触れる。


そして、さらに私の首筋も優しく撫でた。


「っ!」


私は真っ赤な顔で目を瞑ってしまう。

しかし、その後は触れられた感触がなかった。

そーっと目を開けると、私のことを愛おしそうに初樹さんが見つめている。



「その真っ赤な顔を、可愛い顔を、俺に見せてくれるだけでいい。そして、ずっと俺の隣に居ればいい」



嘘をつくのを辞めた初樹さんは、あまりに甘すぎた。
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