社長室に呼び出されたら、溺愛生活が待っていました
ずっと貴方の隣にいたい
実家への帰省を終えた次の仕事日。

私はいつも通り昼休みに社長室を訪れた。

「花重、どうした?何処かぼーっとしているようだけど」

「あ、いえ……何でもないです!ちょっと仕事のことを考えていて……」

気持ちを自覚したからだろうか。

緊張して上手く初樹さんと話すことが出来ない。

「本当に大丈夫か?無理し過ぎは良くない」

初樹さんが心配そうに私を見ている。

「本当に大丈夫なので……!」

緊張して、少しだけ口調が強くなってしまう。

「あの、えっと、違くて!」

私は慌てて、否定した。

それでも私の頬は赤くなってしまうようで、初樹さんは状況を察したようだった。




「その赤い顔は期待するんだけど」




初樹さんが私を真剣な目で見つめる。
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