社長室に呼び出されたら、溺愛生活が待っていました
「じゃあ、これからよろしく。婚約者さん」

「嫌々ながらですけどね!」

ついそう言い返した私を見て、社長は何故か吹き出すように笑った。



「あはは、やっぱり君は最高だな。素直で可愛い」



「っ!からかわないでください!」

「からかってなどいない。本当に思っている」

「そんな嘘はいりません」

そう言いながら、社長室を出て行こうとした私に何故か社長が近づいてくる。

「なんですか?」

「いや、どうやったら信じてくれるかなと考えていた」

じっと目を合わせられれば、嫌でもまた顔は赤くなってしまう。
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