夜にしか会えない魔女は夜がキライ
…と思っていたけど、朝から雨だといいこともある。
「おはよう穂月!」
「おはよ」
「一緒に学校行くの久しぶりだね!」
太陽が出ていない雨の日は一緒に学校へ行けるから。
いつもは1人で歩く学校までの道のりも今日は隣に穂月がいる。
だからどーせ雨が降るなら、朝から降ってくれるといい。
しかも土砂降りの雨じゃなくてパラパラって軽めの雨だとなおのこといい。
「今年の梅雨は穂月と何回一緒に学校行けるかな?」
「去年は何回だっけ?緋呂数えてなかった?」
「14回!」
「…それって多いのか?」
「多いよ!その前は9回だったんだから!」
朝に雨が降らないと意味がない、だから梅雨の時期でも毎日一緒に学校へ行けるとは限らないんだからね。それくらい貴重だったりするんだよ、ほら恵みの雨って言うし…
「あっ!」
傘の下、大きな声を出したら案外響いた。隣の傘があたしの声に驚いて揺れてた。
「雨だったら穂月も体育祭出られるんじゃない?」
「無茶言うなよ」
今のはちょっとジャブ的感じで、でもつまりはそーゆうことなんじゃないかと思って思い付いちゃったの。
穂月が体育祭に出られる方法を。
「体育祭の日はめっちゃ晴れって天気予報で言ってたんだけどね」
「じゃあ絶対無理だな」
「太陽の光がダメってことは、太陽の光を避ければいいんだよね?」
「避けるってあのグラウンドでどうやって…」
普段は保健室からなんだ、じゃあ保健室じゃないとこでもいいはずだ。
太陽の光に当たらない場所なら、どこでも。
それがグラウンドでも。
「おはよう穂月!」
「おはよ」
「一緒に学校行くの久しぶりだね!」
太陽が出ていない雨の日は一緒に学校へ行けるから。
いつもは1人で歩く学校までの道のりも今日は隣に穂月がいる。
だからどーせ雨が降るなら、朝から降ってくれるといい。
しかも土砂降りの雨じゃなくてパラパラって軽めの雨だとなおのこといい。
「今年の梅雨は穂月と何回一緒に学校行けるかな?」
「去年は何回だっけ?緋呂数えてなかった?」
「14回!」
「…それって多いのか?」
「多いよ!その前は9回だったんだから!」
朝に雨が降らないと意味がない、だから梅雨の時期でも毎日一緒に学校へ行けるとは限らないんだからね。それくらい貴重だったりするんだよ、ほら恵みの雨って言うし…
「あっ!」
傘の下、大きな声を出したら案外響いた。隣の傘があたしの声に驚いて揺れてた。
「雨だったら穂月も体育祭出られるんじゃない?」
「無茶言うなよ」
今のはちょっとジャブ的感じで、でもつまりはそーゆうことなんじゃないかと思って思い付いちゃったの。
穂月が体育祭に出られる方法を。
「体育祭の日はめっちゃ晴れって天気予報で言ってたんだけどね」
「じゃあ絶対無理だな」
「太陽の光がダメってことは、太陽の光を避ければいいんだよね?」
「避けるってあのグラウンドでどうやって…」
普段は保健室からなんだ、じゃあ保健室じゃないとこでもいいはずだ。
太陽の光に当たらない場所なら、どこでも。
それがグラウンドでも。