夜にしか会えない魔女は夜がキライ
「緋呂おかわりは?まだあるよ」
「いる!ありがっ」
ティーポットを持った満月おばぁちゃんからハーブティーをもらおうとカップを差し出そうと思った。だけど手が滑ってカップが傾いちゃった、まだ少し残っていたハーブティーが上から流れるようにテーブルに広がった。
「あ、ごめんなさいっ」
「大丈夫かい?」
ちょっと滑っただけだからカップを落とすようなことはなくて、割れはしなかったし持っていたあたしは何もなかったけど…
「おばぁちゃんの手袋がっ」
真っ黒な満月おばぁちゃんの手袋がびちゃびちゃだった。しかもあたしの飲み残しだし。
「おばぁちゃんごめんなさいっ」
「いいよいいよ、洗えばいいだけなんだから」
「でもっ」
いつもしている手袋だったから、全身を隠してる満月おばぁちゃんは家の中でも首から下は黒い布で覆われていて。
だからすっごく大事なものなんだって思ってた。
大事にしてるのは手袋もそうだけど、太陽の光から守らなければいけない満月おばぁちゃんの体で。
初めて手袋を外したおばぁちゃんの手を見た。
真っ白でキレイな透き通るような肌、手の甲には…
「!?」
黒いアザのようなー…
悪魔と契約を結ぶ時に身体に刻印される…!?
「おばぁちゃんこれ…!?」
ぐっと満月おばぁちゃんの手を両手で掴んだ。
確認したくて、どんなものなのか、本当にそうなのか…
「おばぁちゃん…!」
気付いたら立ち上がっていて、引っ張られたおばぁちゃんも立っていた。
見開いた目でおばぁちゃんの方を見れば…
にこっと笑って返された。
それはどーゆう…?
「これはただの内出血」
「え?」
「こないだ棚の上のビン取ろうとして失敗しちゃってねぇ、手の上に落としたらまぁー腫れちゃって。その跡が残ってるだけだよ」
「……。」
あたしが何を思ったのかおばぁちゃんはすぐに気付いたみたいだった。
このアザを見て、瞬時に何を考えたのか…
「いる!ありがっ」
ティーポットを持った満月おばぁちゃんからハーブティーをもらおうとカップを差し出そうと思った。だけど手が滑ってカップが傾いちゃった、まだ少し残っていたハーブティーが上から流れるようにテーブルに広がった。
「あ、ごめんなさいっ」
「大丈夫かい?」
ちょっと滑っただけだからカップを落とすようなことはなくて、割れはしなかったし持っていたあたしは何もなかったけど…
「おばぁちゃんの手袋がっ」
真っ黒な満月おばぁちゃんの手袋がびちゃびちゃだった。しかもあたしの飲み残しだし。
「おばぁちゃんごめんなさいっ」
「いいよいいよ、洗えばいいだけなんだから」
「でもっ」
いつもしている手袋だったから、全身を隠してる満月おばぁちゃんは家の中でも首から下は黒い布で覆われていて。
だからすっごく大事なものなんだって思ってた。
大事にしてるのは手袋もそうだけど、太陽の光から守らなければいけない満月おばぁちゃんの体で。
初めて手袋を外したおばぁちゃんの手を見た。
真っ白でキレイな透き通るような肌、手の甲には…
「!?」
黒いアザのようなー…
悪魔と契約を結ぶ時に身体に刻印される…!?
「おばぁちゃんこれ…!?」
ぐっと満月おばぁちゃんの手を両手で掴んだ。
確認したくて、どんなものなのか、本当にそうなのか…
「おばぁちゃん…!」
気付いたら立ち上がっていて、引っ張られたおばぁちゃんも立っていた。
見開いた目でおばぁちゃんの方を見れば…
にこっと笑って返された。
それはどーゆう…?
「これはただの内出血」
「え?」
「こないだ棚の上のビン取ろうとして失敗しちゃってねぇ、手の上に落としたらまぁー腫れちゃって。その跡が残ってるだけだよ」
「……。」
あたしが何を思ったのかおばぁちゃんはすぐに気付いたみたいだった。
このアザを見て、瞬時に何を考えたのか…