【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。



「打ち合わせは何時までなの?」

「十時半から一時間前後って言われたよ」

「それじゃあ、お昼一緒に食べよう。近くにオムライスが美味しいお店があるんだ」

「わかりました。終わったら連絡しますね」


 そんな会話をしているうちにテレビ局に到着して郁斗さんと別れた。
 正面玄関から入って受付で約束があると伝えると、入館許可証を渡される。


「あちらのエレベーターから上がっていただき、八階で降りてください。降りてすぐ【コンテンツ制作局】という看板がありますのでそこの窓口にお声をおかけください」

「ありがとうございます」


 兄と一緒にエレベーターに乗って八階のボタンを押した。するとすぐに到着して【コンテンツ制作局】という看板を見つけその横に窓口があった。


「このインターホン押せばいいのかな」

「そうだと思うが、誰もいないし」


 コソコソ話をしてインターホンを押せば声が聞こえてきて名前を言う。すると、綺麗な女性が出てきた。



「お待ちしておりました、ではこちらへどうぞ」


 女性に案内されるがままついていき、奥にある会議室と書かれた部屋に到着する。


「担当の者をお呼びしますのでお待ちください。では失礼します」


 会議室は広くて二人だととても広い。オフィスって感じだ。


「なんか緊張するな、こんな畏まった場所初めてだ」

「そうね。私も、緊張する……」


 絶対心拍数上がってるだろうと思いながら、ドキドキしながら待っているとドアがノックされた。



< 107 / 192 >

この作品をシェア

pagetop