【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。
本読みだけで感動してしまった私は不安でいっぱいになっていると声をかけられる。
「月森先生、いいですか?」
「あ、はい。大丈夫です」
演出担当だと紹介していた男性は二人の男女を伴いやってきた。それは里谷茉縁さんと舜也さんだった。
「主に指導を担当していただく、二人です」
「あっ、はい」
私は二人に気づき立ち上がると、少し距離が近づく。
なんだ、この美男美女は……!破壊力がすごい。
「咲子役の里谷です。これからよろしくお願いします」
「花堂役の舜也といいます。お世話になります」
二人に挨拶され、私も挨拶をして解散となった。
優しそうな人で良かった。