【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。


「あ、本当だね。これは妃菜に誕生日でもらったんだ。百合ちゃんは誰かにもらったの?」

「私も、妃菜にもらいました。ラピスラズリは幸せになれる石だって言ってました」

「そうなんだ。なんか、お揃いみたいでいいな」

「……そうですね」


 お揃いは嬉しいけど、今も妃菜からもらったものを大切にしていることが嫌だと思ってしまった。


「じゃあ行こうか。時間も来ちゃうしね」

「はい、そうですね。行きましょう」


 私はリビングから出る彼の後をついていき、家を出た。



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