【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。



 相変わらず郁斗さんのご飯はどれも美味しくて、ご飯屋さんができるのではというくらい盛り付けも綺麗。


「……今日も美味しかったです。郁斗さんのご飯ならずっと食べられます」

「それは良かった。顔色もいいし、安心したよ」

「心配かけてしまってごめんなさい。今更ですけど郁斗さん、お仕事は大丈夫だったんですか?」

「大丈夫。ホテルの方は早く終わってね、打ち合わせをしていただけだから。あ、打ち合わせはもう纏まっていたし今日は終わっていたから」


 それなら良かったけど、私のために中断して帰ってきたなんてことは申し訳なさすぎる。郁斗さんにも、お仕事で関わっている方にも。


「まぁ、打ち合わせ今回は初回だしいつもお仕事させていただいているところだから勝手がいいんだ。だから気にしないで」

「はい……」

「仕事も大事だけど、もっと大事なのは百合ちゃんだから。じゃあ、お片付けするから百合ちゃんはお風呂入っておいで」


 私もお片付けをすると言ったが、お風呂沸いたからと言われてしまい私はお風呂に直行することになった。




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