【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。



 お風呂から上がり、テレビのあるソファに座れたのはドラマが始まる十五分ほど前だった。


「百合ちゃん、飲み物持ってきたよ」

「ありがとう。郁斗さん……これは、カフェラテ?」 

「コーヒーじゃなくて、たんぽぽチコリのラテかな。はちみつも入れてみたんだ」


 たんぽぽチコリは香ばしくコーヒーのようなお茶だ。ラテにしたらカフェラテ風のミルクティーな感じで、はちみつの濃厚な甘味で癒されて、今まで緊張していたのが和らぎゆっくりしているうちにドラマが始まった。



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