【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。

◆昔もずっと 郁斗side


 郁斗side



「これはどういうことなんだ!」


 目の前のスマホには俺と京都支部での案内役だった女性が二人で写っている記事が表示されていた。


「……俺も何が何だか分からない」

「は?」


 俺は現在、自宅近くのとある一室で友人で百合の兄の蒼央と向かい合い尋問されている。
 こちらに着いたのはつい一時間前のことで新幹線から降りてすぐに蒼央に捕まり連行され、ここに連れられてきた。
 その時は何が何だかわからなかったが今やっとわかった――こんな記事が出ているなんて知らなかった。


「理由や事実かはどうであれ、結果記事になった。ちなみに、この記事は百合は知ってる。だが会っていないから状況はわからないが」

「……っ……」


 百合ちゃんが……だけど、ネットニュースになっているのだから知っているか。それにお互いそれぞれ有名になっていて、そろそろテレビのニュースになっている頃だろう。



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