【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。
私、千曲百合乃は千曲流日本舞踊家の家元の娘で私自身も師範代を持っている。芸名は、千曲鳳翠。
日本舞踊家として門下生もいてキッズ教室と初心者教室も受け持っており指導も行っている。
そして急に現れた男性は千曲慶翠といい、同じ千曲流日本舞踊家で次期家元であり、実の兄だ。
「ここは家じゃありませんので、ケジメです。だから私も鳳翠とお呼びください。割り切ることは大切ですよ」
「堅いなぁ」
「堅くて結構です。それよりも何か用事があったのでは?」
「あ、そうそう。客だよ、客!」
お客様?私に?
私に尋ねて来るとは誰だろうと、入り口をみると男性が入ってきた。