【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。
「久しぶりだね、百合ちゃん」
「郁斗さん。お久しぶりです。今日は、どうしたんですか?」
「仕事の打ち合わせだよ。次の公演でいけばなを担当するからね」
郁斗さんは、月森流華道家であり現在の家元で雅名を月森耀壱という。祖母同士が友人で小さい頃から月森流華道を一緒に稽古させてもらっていたので幼なじみのような存在だ。
彼は昨年朝ドラの華道監修をしてからイケメン華道家家元として一躍有名となり雑誌や特集番組に出演依頼もたくさん来ているらしいし、SNSでは『国宝級イケメン華道家』とも言われているくらいに顔が整っているし、声も甘い蜂蜜のようで目が合うだけで好きになっちゃうくらいに麗しく綺麗な青年。
今日も美しい。