【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。
「あ、そうだ。百合ちゃんにこれ、いつもの」
「ありがとうございます。嬉しいです!」
彼にもらったのは、いけばなのスケッチだ。画家ではないのに綺麗な絵だから貰えるのは嬉しい。
「こんなスケッチなら、いくらでもあげるよ。……あと、これも皆さんで食べて」
「えっ、ありがとうございます。喜びます」
郁斗さんは、差し入れでお土産用の紙袋を私に渡す。その中は私の大好きな和菓子メーカーのえび煎餅だ。