【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。



「じゃあ、ただいま百合ちゃん。おかえり」

「……ただいま。郁斗さんもおかえりなさい」           

   
 照れくさいなと感じながら言い合い、靴を脱いで中に入った。玄関を抜けると吹き抜けで開放感のあるリビングに到着する。
 一度見にきているが、高級感が溢れている空間に圧倒される。荷物を置いて、一度、一つ一つ部屋を見に行くことにした。

 その近くにあるダイニングルームに機能性を重視して料理をしながらも部屋が見渡せるキッチン、お互い和室がある家で育っているし和室は重要だからと力を入れた和室。
 この和室は、優しい配色で統一しており太陽の光が入り込む優しい空間になっている。新しい木や畳の香りが心地いい。



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