【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。



「おかえりなさいませ。郁斗様、百合乃様」

「ただいま帰りました」


 確か、名前はアキさんだ。


「アキさん、ありがとうございます。これから末長くよろしくお願いします」

「名前覚えていてくださったんですね、光栄です。一家政婦としてよろしくお願いします。大奥様方は居間でお待ちしています」       


 玄関で履き物を脱ぐと、玄関を上がりリビングのような場所に案内される。

 ずっとこのお屋敷には出入りしていたがこの居間には、初めて入るのでなんだか緊張する。


「緊張しなくても大丈夫だよ。百合ちゃんは元から両親とも祖母とも仲がいいんだから」

「そうなんですけど……」


 アキさんに案内され、居間の襖を開けるとそこは和室と洋室がいい感じに合わさったお部屋だった。



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